洋画家 笠井誠一先生の特別講演を開催しました
◇参加無料の芸術講演会に 洋画家 笠井誠一先生が登壇
名古屋画廊様の協力のもと開催している参加無料の特別講演会「芸術を巡る物語」シリーズ。
2019年11月16日(土)の本日は、今年 北海道文化賞を受賞された
洋画家 笠井誠一先生(立軌会 同人、愛知県立芸術大学 名誉教授)にご登壇いただきました。
<略歴>
笠井 誠一 かさい せいいち
1932 札幌生
57 東京芸術大学(伊藤廉教室)卒
59~66 渡仏 国立パリ美術学校に学ぶ
60~65 サロン・ドオトンヌ
(62年出品作はフランス政府の買上げとなる)
サロン・ナショナル等に出品
66 帰国
67 愛知県立芸術大学勤務
68~15 名古屋画廊にて個展(22回)
74~98 黎の会展
74~03 名翔会展
77~00 和の会展
80~81 文部省在外研究員として渡仏
82~84 国際形象展
85 立軌会同人となる
90 名古屋市芸術賞芸術特賞
96 ポメリー中部文化賞
01 安田火災東郷青児美術館大賞受賞・同記念展
(安田火災東郷青児美術館)
07~09 両洋の眼・現代の絵画展
15 回顧展(札幌芸術の森美術館)
18 回顧展(練馬区立美術館)
現在 立軌会同人 愛知県立芸術大学名誉教授
◇テーマは『近年の美術界の動向から』
「近年、というと明治からと想像されるとは思いますが、私が生きた時代を話すのが順当だと思いますので、
私が生まれた昭和7年の頃から、順を追って近年の美術界の動向について話してゆきたいと思います。」
笠井誠一先生が作品の制作をはじめられたのは戦後のこと。
「戦後は、戦時中に抑圧されていた文筆や演劇、音楽や美術などの表現活動が非常に盛んになった頃で、
二科会を含め、多くの団体が生まれた時期でした。
その頃から、画家がひとつの”仕事”として成り立つようになりました。
昭和40年代には空前の絵画ブームが訪れ、画家でも食べてゆけるようになりましたが、
そのブームもそう長くは続かず、昭和末期にはその反動で極端な絵画ブームが沈静化してゆきました。
平成初期からは”美術界の不況”「絵が売れない時代」がやってきました…。」
その時代を作家として歩み、先生自身が肌で感じてこられた戦後から平成までの美術界の動向を、
わかりやすく、丁寧にお話しくださいました。
そして令和の時代。
これからの作家はどういう姿勢で作家としてあるべきか。
含蓄豊かな表現と示唆に富んだお話で締めくくってくださいました。
【今後の講演会の予定】
カルチェ・ラタンでは、美術・芸術を身近に感じていただける機会として、今後も講演会や展覧会を企画してゆきます。
どなた様もぜひお気軽にご参加ください。
◆2019年11月24日(日)11:00-12:00
岩永てるみ先生 『復元に挑戦 現代によみがえる室町屏風』(著書出版記念)
日本画家で愛知県立芸術大学准教授の岩永てるみ先生(日本美術院 特待 )
◆2019年12月7日(土)14:00-15:00
堀尾一郎 先生 『ギリシャ文化と聖山アトスについて』
洋画家で二科会評議員の堀尾一郎先生
堀尾一郎先生には、2019年12月3日から12月28日まで、アート倶楽部 カルチェ・ラタンの全館を使い個展を開催いただきます。
堀尾一郎ガラス絵[クリスマス展]-花と聖母子-(2019/12/3〜28)
12月7日(土)14:00-15:00の講演会後には、展覧会の開催を記念してオープニングパーティー(16:00-17:00)を開催いたします。
参加無料ですので、どうぞお気軽にお出かけください。
年内2つの講演会もこれまで同様無料でご参加いただけますので、是非皆様からのご予約をお待ちしています!
講演会に関するお問合せ・ご予約:052-751-8033
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アート倶楽部カルチェ・ラタン
名古屋市千種区池下町2-28, 052-751-8033
絵画教室(洋画・日本画・水彩画・デッサン)、ギャラリー、
フレンチレストラン、カフェ、ワインバーに屋上テラスを備えた芸術複合施設
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