青山誠一先生(洋画)
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絵画教室ブログ
洋画作家、青山誠一先生の作品をご紹介させて頂きます。
モロッコのカスバ街道を車で走っていると、
時折羊の群れを操りながら街道沿いを歩く少女に出会う。
1日の仕事を終えて、村への帰り道か。 遠くには延々と小麦畑の丘陵が続く。
(無題)
ギリシアの古い衣装を身につけ、
悠久の時を湛えるエーゲ海を背にたたずむ少女。
幾度かのギリシアの旅の後の追想。
「ピルゴス」
古代ギリシアの埋葬の折、死者と共に葬った壺-レキトス。
この美しい壺を見ると、過ぎ去った古代ギリシアの人びとが私の脳裡によみがえる。
「レキトスの壺を持つ娘」
アトリエの一隅に各地、各時代の人形が一人ずつ、
旅の度に集まってきた。
これらの可愛い人形たちが集まって、
ひとつのフォルムが生まれた。
「人形たち」
日展の出品作。
窓からの自然光を身体に受けて佇む女性。
光は肌や衣服の中にまで浸透してゆき、やがてそれらに反射しながら戻ってくる。
自然光に包まれた薄暗いアトリエで目撃する、その厳粛な様子は、
皮膚や衣装をまとう女性を一段と神格化する。まさに田舎の小さなロマネスク教会の光である。
第45回 日展「ジュヌ ファンム」(F100号)
古代ケルト民族とヴァイキングを祖先にもつ愛蘭の娘。
肌は私がこれまで見たことのない、この上なく白く透明で、ときに淡薔薇色、淡青色である。
毛は金色を超えて、軽い軽いシトロンの金色に輝いていた。
「アイルランドの娘」