【牧野環先生からのアドバイス】人物画で描くチカラを伸ばそう!
静物画や風景画に取り組んでいる生徒さんから度々あがる「いつかは人物を描いてみたい! でも、やっぱり難しそう~」という声。火曜の日本画クラス担当・牧野環先生に、人物画の魅力や面白さにについて伺いました。
■牧野先生が考える人物画の魅力とは?
牧野環先生:人間には表情や仕草がありますので、静物画よりも感情をのせやすいモチーフだと思います。また、人物画に取り組む事により、質の高い勉強が出来ます。
■質の高い勉強とは?
牧野:人物画は「自分が持っている描くチカラのなかで、一番レベルの高い部分」を使って描くからです。私達人間は、生まれた瞬間からお母さんをはじめ家族や友達など人間を見ているため、「人間の表情や背格好、雰囲気などを見分けるチカラ」が本能的に備わっています。そのため、いざ人間を描く時、微妙な違いに気が付きやすく、それゆえに難しく感じやすいのです。
この「違っている部分が自分で分かる」というのは、非常に大切な事です。毎日見慣れているものを描くことは難しい。描いていても「ココががちょっと違う、ココも、ココも・・・」自分自身で気が付くので、 かなり試行錯誤をしながら描きますよね。これは必ず描く技術を伸ばせます。
牧野:私が常々生徒さんに「自分が好きなモノをモチーフに選ぶといいですよ」と伝えているのも、同じ理由からです。好きなモノを描いてみる、でも理想が高いから上手く描けない、それはちょっと悔しい、どこがおかしいのか考える、修正する、考える、修正する・・・を繰り返した結果、必ず上達するからです。
■上達につながる機会、指導無しデッサン会
ー当教室では、月2回指導無しデッサン会も開催しています。そのなかで人物画を頑張って描いている方へ、牧野先生からメッセージをお願いします。
牧野:講師のアドバイスを受けながら練習すると、無駄がなく合理的ではありますが、「自分の力だけで描く」ほうが、より厳しい目で絵に向き合えます。これでいいのかな~?と分からなくなる時間があっても、上達につながる良い機会なので、ぜひ楽しんで試行錯誤してください。
ー写真を見ながら描いても良いのでしょうか?
牧野:あくまでも資料として使うなら良いと思います。例えば、風景画を描きたくても大勢が行き交うなかでスケッチブックを広げるのは少々勇気が要りますし。
ただ、モチーフの形を取る練習をするなら、写真に頼らずしっかり眼で見て描いてください。 「平面状に印刷された写真や資料を見ながら平面に描き移す」「立体を自分の2つの眼で見て平面に描写する」、これらは異なる作業ですからね。
■指導無しデッサン会 予約受付中!
9/13(金)裸婦
9/27(金)民族衣装の女性
10/11(金)裸婦
10/25(金)ドレス姿の女性
11/8(金)裸婦
11/22(金)ワイングラスを持つ女性
12/6(金)裸婦
12/20(金)フラメンコ衣装の女性
9:30~15:30(6時間、お昼休み1時間)
1回 3,000円(税込)
■会員でなくても、おひとりでも、他教室に通っている方でも、お気軽にご参加ください。
■参加者7名以上で開催いたします。
■3日以内のキャンセルは料金を申し受けます。
■ポーズは当日多数決で決定し、指定はできません。
■途中参加・途中退室は自由ですが、ポーズ中の入退室はご遠慮ください。
■座席は当日くじびきで決定いたします。
■写真・ビデオ撮影は禁止です。
■画材は各自ご持参ください。
お問合せ・申し込み:052-751-8033
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アート倶楽部カルチェ・ラタン
名古屋市千種区池下町2-28, 052-751-8033
絵画教室(洋画・日本画・水彩画・デッサン)、ギャラリー、
フレンチレストラン、カフェ、ワインバーに屋上テラスを備えた芸術複合施設
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