【絵画教室ブログ】こんな活用法

こんにちは。
日本画木曜日担当、山下孝治です。

だいぶ気温も高くなり暑い日も多くなってきましたが、
まだまだ風は爽やかで気持ちよく感じられました。

さて、今日は制作に悩んだ際のスマホ（スマートフォン）の活用法をご紹介いたします。

下の作品は、日本画を初めて２作目の方の作品です。
生徒さんは何回も作業を繰り返す中で、色んな技法を駆使したり、思わぬ事態が起きたことで、
現段階で作品が完成に向かっているのか、どこを進めれば良いのか分からなくなっていらっしゃいました。
ですが、僕には「あそこと、あそこ辺りを描き込めば完成かな」と、９割方完成のイメージが見えていました。
それは僕が客観的に作品を見ることが出来ていたからです。

長い時間作品を描いていると、完成のポイントが分からなくなってしまうことが良くあります。
ですので、如何に自分の作品を客観的に見るかが重要になってきます。
その為にパネルを裏側に向け時間をおいて見てみたり、作品を逆さにしてみたり、鏡に映して見てみたり・・・
色んな方法を駆使して客観視をします。

その1つの方法としてスマホで作品を撮影し、スマホの画像加工機能を使い『トリミング』（いらない部分をカットする）する方法があります。

下の画像は周りに映った背景をカットしたものです。
恰も額に入れたかのように見ることができます。

こうする事で、周りのモノを取り払い純粋に作品だけを画面（一種のフィルターの役割）を通して見る事が出来ますし、足りない部分や作業不足の部分も客観的に見えてきます。

それまで自分の作品に不安を感じていらっしゃった生徒さんにこの画像を見てもらうと、
初めて客観的に見る事が出来、「格好いい感じの絵になってるんだ」と、驚いていらっしゃいました。
その上で、「ここと、ここ辺りを描き込めば完成で良いと思います」とアドバイスをさせて貰うと、
とても合点が入ったようで、完成に向けての目標が出来た様子でした。

色んな工夫をして、納得のいく作品にしたいですね。

====================================================================
アート倶楽部カルチェ・ラタン
名古屋市千種区池下町2-28, 052-751-8033
絵画教室（洋画・日本画・水彩画・デッサン）、ギャラリー、フレンチレストラン、カフェ、ワインバーに屋上テラスを備えた芸術複合施設
===================================================