「第73回春の院展」に初入選!再挑戦の先に見えたもの
日本画クラス会員の牧るみ子さんの作品が、「第73回春の院展」に初入選しました!
同じモチーフ(亀)で2度出品している牧さん。院展を通してどんな気持ちの変化があったのか、お話を伺いました。
―日本画を始めたきっかけは?
牧さん :安城に住む叔母が小さい日本画教室を開いていたので、7、8年ほどそちらに通っていました。おしゃべりしながら楽しく描きましょう、というのんびりした雰囲気の教室でしたが、始めてみると面白く、いつの間にか“本気の趣味”になっていました。
その様子を見ていた叔母の勧めもあり、カルチェ・ラタンに入会し、より深く学び始めました。
―院展再挑戦への道のりはいかがでしたか?
牧さん :入会後に院展へ初挑戦しましたが、残念ながら落選。一生懸命に完成させた達成感と悔しさが半々でしたが、絵を辞めたい気持ちにはならず、2度目の出品を決めました。
次回作に何を描こうか先生に相談したところ、
「同じモチーフで再挑戦してみたら? 不十分だった部分を、追求したほうが良いと思うよ」と、アドバイスをいただきました。
そのひと言が、私にとっては目から鱗で! 自分ひとりで決めていたら、心機一転するつもりで別のモチーフを選択したかもしれません。結果として得るものは非常に大きかったので、気持ちの面でも、先生に聞いてみることは重要だなと感じています。
―前作と今作を比べていかがですか?
牧さん :今回の入選結果を受けてから前作を見直したところ、同じモチーフ(亀)でも、捉え方が違うとハッキリ分かりましたね。亀の体は複雑にできていますが、手足の形や回り込み、空間の表現など・・・。描いている時は気が付かなくても、自分なりに確かに上達していると思いました。
また、制作ペースも変わりました。前作のように締め切りに追われてがむしゃらに描くのではなく、「ここまでは自宅で進める、この部分は次回受講日に先生に見てもらう」など、先生に相談しながら効率よく進めることができました。
―初入選後、周囲の反応はいかがですか?
牧さん :最初に日本画の楽しさを教えてくれた叔母はもちろん、カルチェ・ラタンの先生、家族や友達、同僚や取引先の方までが、自分の事のように喜んでくれました。
初入選の知らせを受けた時は舞い上がって、あちこちに連絡してしまいましたが(笑)、日が経つにつれて徐々に冷静さを取り戻しました。入選そのものよりも、「自分の快挙のように喜んでくれる人達が、周囲にこんなにもいるんだ」という事が嬉しくて。「自分ひとりで掴めた結果ではなく、陰ながら応援してくれた人のおかげだな」と、喜びと感謝の気持ちでいっぱいです。
―日本画の面白い部分は?
牧さん :制作過程のうちでも、私は小下図(こしたず)が好きですね。小作品と違いあくまで小下図なので、着色で冒険できるのが面白いところかな。構図を考える作業も楽しいです。
―今後描いてみたいものは?
牧さん :デッサン技術を高めてゆくゆくは人物画にもトライしたいな、という気持ちもありますが、それはまだ先の話。今は様々なジャンルの絵を描いてみたいです。静物画よりも、動物や木々など、命あるものに惹かれています。
当教室は1クラス10人までの少人数制。個展や展覧会に挑戦したい方、誰かと競うのではなく自分のペースで楽しみたい方、新しい趣味を探している方・・・人それぞれの目標に合った指導をしています。見学&体験は随時受付していますので、ご興味ある方はお気軽にお問合せください!
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アート倶楽部カルチェ・ラタン
名古屋市千種区池下町2-28, 052-751-8033
絵画教室(洋画・日本画・水彩画・デッサン)、ギャラリー、
フレンチレストラン、カフェ、ワインバーに屋上テラスを備えた芸術複合施設
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