好きだから打ち込める
継続は力なり! 子供の頃から絵を描く事が好きだったR.O.さん。洋画クラス小林雅英先生の指導のもと、半年かけて制作したF100号の大作が「第94回白日会」に入選しました。
―白日会への初入選おめでとうございます! 周囲の反応はいかがですか?
R.O.さん : ありがとうございます。私の挑戦を家族全員で応援してくれていましたが、いつもカルチェ・ラタンのアトリエで作業しているため、作品は見せていませんでした。今回初めて会場まで足を運んでくれて、「こんなにレベルの高い展示会に入選するなんてすごいね!」と驚いていました。
―今後の目標は?
R.O.さん : 人物画を追求していきます。過去に制作したF80号に比べて、今回初挑戦のF100号は画面構成や空間表現などが一層難しく、まだまだ修行が必要だなと感じました。
小林先生にはビシッと鋭いアドバイスをいただいたり、出品締め切りが迫り気が焦った時には温かく励ましていただいたり・・・、振り返ってみると本当に充実した楽しい時間でした。それをもう一度味わいたいので、2年連続の白日会入選を目指して、次もF100号を描くつもりです。
―カルチェ・ラタン入会のきっかけは?
R.O.さん : 子供が大学生になって少し手が離れたことかな。「そろそろ親離れ子離れしなくては。じゃあ自分はこの先何をしようかな」と思った時、真っ先に心に浮かんだのが絵画でした。私は運転をしないので「駅近・ロッカー完備・制作中のキャンバスを置けるスペース」が絶対条件でしたが、希望ぴったりのカルチェ・ラタンが見つかってよかったです。
―絵画の経験はどのくらいですか?
R.O.さん : 子供の頃から絵を描く事が本当に好きで、美術系高校に通いました。当然美大にも行きたかったのですが、家庭の事情もありそれは叶いませんでした。それでも「美大で学びたい」という夢を諦めきれず、結婚して家庭を持ってから、美術短大の通信教育課程に入学したんです。
―通信教育の勉強と家事の両立は、なかなか大変そうですね。
R.O.さん : そうですね、家族の理解と協力があったから実現できたと思っています。作品作りはもちろん、レポート作成もまた大変で、1日中図書館に籠ってレポートを作成したこともしょっちゅう・・・。
無事に卒業し、出産・子育てのタイミングで一度筆を置きました。自分は器用なタイプではないので子育てに集中したかったし、全力投球して卒業できた事に大きな達成感を感じていました。ですから、一旦絵画から離れた事に後悔は感じていません。子育てがひと段落した今は、好きな事にとことん打ち込めるので充実しています。
―油絵以外にも様々なジャンルに取り組んでいらっしゃいますね。
R.O.さん : はい。最初は油絵ひと筋でしたが、今は月1回ペースで日本画も受講しています。洋画は光と影、日本画は線で表現する違いがあり、とても勉強になります。最近は模写を2点仕上げました。
また、いずれのジャンルもデッサン力が重要だと思うので、時間をつくってデッサン会にも参加しています。指導付きデッサン会は、柳沢優子先生自身がデモンストレーションをしてくれるので、まだ知らないテクニックなどを学べます。指導なしデッサン会は、参加者全員から「何が何でもこの時間内に仕上げるぞー!」という緊張感が漲っていますね。
※指導付きデッサン会の様子はこちらから
―絵画の面白いところは?
R.O.さん : うーん・・・(しばし考えて)・・・回答が難しいですね。私の場合は「ここが好き、こういう理由だから好き」というより、絵を描いている時間がただ好きなんです。
でもね、一番良かったのは絵画を通して多くの方に出会えたこと。自宅でひとり打ち込むのも悪くないけれど、ここに来るといつも良い刺激を受けます。年齢、職業、目的、目標が違う人達がひとつの空間に集まって個々のペースで制作する、お互いの姿に刺激を受けている、先生方が温かいアドバイスをくれる・・・貴重な場所だと思います。
アトリエでよくお会いする生徒さんから、「あなたががこうやって頑張っている姿を見ると励まされる。私も頑張らなくっちゃ」と言われた時は嬉しかったですね。実は私もその方を見るたび、同じ気持ちでいたから。
「展覧会に出品できるレベルになりたい」「自分のペースで趣味として楽しみたい♪」「仕事に忙殺されるこの日常を変えたい」など、筆を握る目的は人それぞれ。皆様にとって良い絵画教室になるよう、スタッフ一同今後も精進いたします!
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アート倶楽部カルチェ・ラタン
名古屋市千種区池下町2-28, 052-751-8033
絵画教室(洋画・日本画・水彩画・デッサン)、ギャラリー、
フレンチレストラン、カフェ、ワインバーに屋上テラスを備えた芸術複合施設
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