特別講演「芸術を巡る物語」ー死を見つめながら生きるー
名古屋画廊様のご協力のもと、月1回開催している「特別講演 芸術を巡る物語」。美大・芸大の教授や著名な芸術家を招き、1時間ほど芸術にまつわるお話をしていただきます。5月26日は、鉛筆画の第一人者である木下晋氏の講演会「死を見つめながら生きる」を開催しました。
講師略歴
1947/富山県生。63/麻生三郎の指導を受ける。自由美術展。69/評論家・瀧口修造と出会う。72/現代画廊の洲之内徹と出会う。73/滞欧。83/無形文化財の瞽女・小林ハルをモデルに制作を開始。2006/元ハンセン病の詩人・桜井哲夫をモデルに制作を開始。08/アジアとヨーロッパの肖像展(国立国際美術館など)。10/瀬戸内国際芸術祭。17/ヨコハマトリエンナーレ。個展:池田20世紀美術館、東御市梅野記念絵画館、平塚市美術館ほか。
教職歴:東大大学院工学系研究科建築学専攻非常勤講師、武蔵野美大非常勤講師、名古屋芸大特別客員教授、金沢美大大学院専任教授など。
モデルの依頼をする前に、その人がどんな人生を歩いてきたのか、どんな気持ちで生きているのかを深く理解する事が大切だと考えている木下氏。ホームレス、「最後の瞽女」といわれる小林ハル、ハンセン病回復者の詩人である桜井哲夫など、厳しい人生を生き抜いた人々を描き続けました。掌のしわ一本さえも緻密に表現された作品からは、木下氏の「人に対する優しさ」が伝わってくるようです。
《名古屋画廊にて個展開催中》
木下晋展 SUSUMU KINOSHITA
ー沈黙の深さー
5月26日(土)から6月6日(水)まで
カルチェ・ラタンでは、皆さまの制作のヒントになるよう、今後も個展・講演会を企画しています。レッスンの前後や合間などに、ぜひご参加くださいませ。
《カルチェ・ラタンにて開催予定》 いずれも事前予約制/定員30名
■2018年6月16日(土)14:00-15:00
講師:美術史家・映像作家・画家・岐阜大学教授 野村 幸弘
「レオナルド×ミケランジェロー対立と共感ー」
■2018年7月15日(日)14:00-15:00
講師:現代美術作家 山田 彊一
「ランス(仏)と名古屋、美術の今」ーランス現地視察を終えてー
■2018年8月5日(日)14:00-15:00
講師:アーティスト&デザイナー・清須市はるひ美術館館長・愛知芸術文化協会理事長 高北 幸矢
「ピカソ!いったい何が天才なのか」
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アート倶楽部カルチェ・ラタン
名古屋市千種区池下町2-28, 052-751-8033
絵画教室(洋画・日本画・水彩画・デッサン)、ギャラリー、
フレンチレストラン、カフェ、ワインバーに屋上テラスを備えた芸術複合施設
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