画風は、約束事の枠内では基本的に自由で、個人の資質や特徴を最大限重視しながら指導を進めてゆきます。
静岡県西部の山村に生まれ、優しい村人に囲まれた環境に育ちました。中学生の時は図書室で見つけた画集から、ピーター・ブリューゲルの「村の婚礼」に描かれた村人への愛情に感動し、高校生の時は教室にあった秋野不矩の「インド女性」の朱色のサリーと一面金箔の背景の存在感に圧倒され、毎日それを見て過ごしました。その後東京に出て大学に行ってはみたものの、都会的で忙しいだけの人々を見て少なからず失望した挙げ句、名古屋という、東京ほどの大都会でもなく、さりとて辺鄙な田舎でもない、自分のペースに合いそうな土地を見つけたのが良かったように思います。それからは、小川博史先生の研究所に生徒として、そして助手として随分永く通うことになり、光風会という生涯の学校に出品し続けました。
作品の特徴は、線に比べて面で対象を捉え、色彩に先んじて調子と形で対象を整える方法をとっています。
作品一覧
経歴
1949年 | 静岡県に生まれる |
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1968年 | 駒澤大学経済学部商経学科中退 |
1971年 | 光風会展 初入選 |
1983年 | 日展 初入選 |
1991年 | 光風会展 奨励賞受賞 |
1993年 | 光風会展 奨励賞受賞 |
1994年 | 光風会新人銀座展選抜(東京セントラル美術館) |
2013年 | 第45回 日展 名古屋展 中日賞受賞 |